パリに暮らして思うこと

僕がパリに住んで、まもなく17年が経とうとしています。ひょんなことから日本を離れ、海外(フランス)に住むことになり、慌しい生活を送っています。 今までの人生で、日記などかいたことないのですが、日々思ったことを少しずつ書いてみようかなと思います。興味があれば読んでみてください。

フランスのイエローベストのデモと暴動は移民とは無関係

長いことブログをお休みしていましたが、気になる事が有るので書き留めておきます。
12月1日に起こったパリの大規模暴動はほんとに凄かったです。
自宅から数百メートルの所でパトカーが燃やされ銀行もぶち破られスーパーのモノプリでは騒動に紛れて商品が略奪され,,,まさに地獄絵図です

大手銀行が次々襲われる恐ろしい映像ですがコメントを見てみるとフランスの移民が原因と考えている方が多い様ですが、この暴動と移民は直接関係無いと思います。

黄色のベストを着てデモをしているのは富裕層への優遇措置と低所得者に不利な増税を進めるマクロン大統領に退陣を求め抗議するフランスの一般庶民(相当怒ってますが)です。

元々フランスのデモは激しいので警察と対決して催涙弾とかは日常茶飯事ですが今回の強烈な破壊活動や放火をしているのは移民でもイエローベスト運動に参加している人でもありません。

フランスでは、2016年ごろからデモ中の団体に紛れ込んで破壊活動を行う黒装束の集団ブラックブロックが現れました。
最初は400人程度だった集団でしたが今年のメーデー労働組合デモでは1200人に膨れ上がりパリオステルリッツ駅周辺は破壊の限り尽くされました。

仏メーデー行進で大暴れした新左翼集団「ブラック・ブロック」とは何者か

>>黒づくめが仲間の合図
「Black Bloc(黒い塊)」の名前のとおり、全員目出し帽やバンダナの覆面で顔を隠し、つま先まで真っ黒な服装をしている。だがよくみれば、Tシャツの者もいればジャージや防水ジャケットを着ている者もいる。バラバラの服装が物語るように、統制は取れていない。

フランスの軍警察学校の報告書の表現を借りれば、「彼らは数人で集まったグループの集合体であって、メンバーはデモのたびに違う。ヒエラルキーもなく、指導者もいない」

つまり、はじめから組織団体があって、この服装で集まれ、といわれるのではなく、この服装の者たちが集まることで集団が形成されるのである。<<

今回の騒動を自分なりにひも解くとブラックブロックの集団が破壊活動で有名になりそれに賛同、同調する若者(30歳未満の失業率が30%と高く不満が多い)がSNSでつながりイエローベスト運動のデモでランデブー。

ブラックブロックが破壊活動を始めると周りの同調者も赤信号みんなで渡れば怖くない的に破壊開始、拡大,,,カオス

警察も対策を練っているようですが市民に紛れると見分けがつかず苦労しているようです。
明日は四回目の大規模デモですので在仏の方は十分ご注意ください。