パリに暮らして思うこと

僕がパリに住んで、まもなく17年が経とうとしています。ひょんなことから日本を離れ、海外(フランス)に住むことになり、慌しい生活を送っています。 今までの人生で、日記などかいたことないのですが、日々思ったことを少しずつ書いてみようかなと思います。興味があれば読んでみてください。

税金

あ〜、やっと仕事が終わって、家に帰ってきました。
今の時刻は、午前1時。
明日は、朝8時に起きなくてはいけないので
日記2日目からいきなり書く時間があまりない。

9月に入って日本では新学期が始まっていることだと
思うのですが、パリの9月は1ヶ月半にも渡る長い
バカンスも終わり、学生は9月から学校がスタートします。
一般的なフランス人は、バカンスでお金を使い、
すぐ後に「納税」が待っています。
日本の会社で働いている人は、「源泉徴収」なので
安心ですが、フランスでは自分で確定申告を行わなければ
いけないので大変。初めての時は、何が書いてあるのか
全然分からない書類を辞書で翻訳して、
分からないところはフランス人に助けてもらい、
必死でやった記憶があります。
もし、申告が期日に間に合わなければ、10%追加の
ペナルティーがあるので、結構厳しいです。

9月にその請求書が来るのですが、それが何と給料の約1ヶ月分。
そのことをしっかり頭に入れておかないと、
後で大変なことになります。
まあ、分割で払うこともできるのですが。
ちなみに税金を払わないで日本に帰った人の話によると、
しっかり日本まで追いかけてくるそうです。

フランスの消費税は、19.6%。
すごく高いと思わないですか?
でも、食料品は5.5%。
今年の7月からは、レストランも19.6%から5.5%に下がりました。
これは、サルコジ仏大統領の選挙公約が実現したものだそうです。
悪名高いサルコジさんですが、たまには良いこともしてくれる。
それでも日本に比べると、びっくりするほど高いですね。

日本よりもずっと税金が高いフランスですが、
医療や少子化問題には相当な税金を
注ぎ込んでいるみたいです。
医療で言えば、がんやエイズその他重大疾病に関しては
医療費は100%Securitie Sociale(社会保険みたいなもの。)
が負担です。
少子化では、出産費用は無料(個室料金は別)で
3人以上子供がいれば、所得にもよるが税金が
無料で国からお金がもらえる。
しかも子供が成人するまで。
学費は、国立なら大学までほとんど無料。
というより、私立大学はほとんど存在しない。
(1部エリート校を除く)
学生には住居費補助もあって、条件にもよるが
月々150€位国から補助がでる。

それらについてほんの少ししか書いてないのですが、
これって、すごくないですか?

日本とは、大違いですよね?
まあ、フランスの財政は日本と同じように危ないので
これから先どうなるかは、分からないですが。

政策が功を奏して少子化については、以前は日本と
同じような状況だったのに、今では、日本の約3倍
出生率だそうです。
ただ、これには貧しい移民の人たちが生活のために
子供をたくさん作り、移民の2世・3世がどんどん
増えているという問題もありますけど。

フランスに来たことある人たちは、分かると思うのですが
パリにはアフリカ人・アラブ人・アジア人達がたくさんいます。
フランスにとってはこのような移民問題
1番の課題になっています。

日本では、この間の選挙で民主党政権交代したので、
少しでも日本が良くなるように、がんばって欲しいですね。

あー、もうすぐ2時なので
じゃあね。